小間久商店は、ガラス・建材を通して地域社会に貢献して行こうと考えています。

経営理念について　小孫雄史

　経営理念というのは、この会社は何の為に存在しているのか。経営をどういう目的で、又、どのようなやり方で行っていくのか。という点についての基本的な考えを文章であらわしたものです。昭和61年1月に制定いたしました。５項目有りますが順に説明していきたいと思います。

1.我が社は価値ある商品の提供を通じてすぺての人々から喜びをもって受け入れられる企業を目ざし、その永続的発展を図る。(企業の永続性と存在価値) 　この中に含まれている意味は、お得意先、仕入先、及びそれらを含めた地域祉会の人々から喜ばれ、満足されることによって商売が成り立ち、その成果として利益が生まれ、その利益の蓄税と有効な利用によって、小間久商店が永遠に存続するということです。企業としての最大の責務は永続するということで会社が消滅するようなことになれば社員の方も困るし、お得意先、仕入先にも迷惑をかけてしまいます。永続することによって、お得意先、仕入先、又、地域社会に貢献出来、そして社員の皆さんにも安心して仕事に打ち込んでいただける基盤が生まれます。

2.お客様に対してより豊かな住まいづくりへの生活提案を実行し、お客様との共存共栄を築く。（顧客との共存共栄) 　この項目で理解していただきたいことは、お得意先に対して、サービスのゆき届いた販売活動を行い、良品を提供することによって、卸商売が成り立つように応援させていただく。その結果として、お得意先に儲けていただき、小間久商店も儲かるという、共に栄えることを大前提として、仕事を行うということです。当社だけが儲かり、お得意先が儲からなければ、一時的には会社に大きな利益が出るかも知れませんが、お得意先は先細りになったり、倒産する店も出てくるでしょう。長い目で見ると必ず当社にも、はね返ってきて、先細りになるということで、自分で自分の首を締めていく結果になります。逆に、お得意先だけが儲けて、小間久が儲らないと、当社が先細りになり、たちゆかなくなり、結果的には、多くのお得意先を困らせることにつながります。共存共栄の精神こそが、長良の結果につながる最高の道だと確信しております。

3.常に生きがいとやる気をもって仕事にあたり、実カと人間性に富んだプ回集団をめざす。(プロ職業人としての自覚と向上) 　「プロ」とは泣言を言わず知恵を出す人です。時間が無いから出来ない。部下が言うことを聞かない。値段が高いから売れない等々、泣言を言っている限り知恵は生まれません。例えが悪いですが、「殺し屋」はどんな状況でも知恵を絞って目的を果たそうとします。泣言を言わず、真正面から間題に取り組む人が「プロ」です。会社としてそういう「プロの集団」を目指すしています。 　職業人として知識、技能、対人接衝、決断力、計数能力等、備わったどこに出ても恥ずかしくない「プロ」になっていただきたい。そういう思いをこの項からよく理解していただけますようお願い致します。

4.我が社は、革新と先見カにより独自の技術力、サービス機能を結集し、取扱商品の多角化を通じ広く社会に貢献する。（先取り精神） 　皆さんも御存知のように、当社が本格的に板硝子に進出したのは、戦後、先代社長になってからのことです。戦前はランプ、ガラス食器等を主に取り扱っておりました。戦争を境にして業容変革をなしとげた歴史もございます。会社として本業を大事に育てつつ、かつ、多角化ということにも真剣に取り組み、よい商品があれば積極的に取り扱う姿勢だということをよく認識しておいてください。

5.社業の繁栄をはかり、社員とその家族の幸せを実現する。（社員の安定した生活） 　会社と皆さん、及び皆さんの家族は、木で言うならば幹と枝と葉の関係のように、幹が枯れれば葉も落ちるし、逆に葉が落ちれば幹もどうなるかわからないという一心同体の関係です。会社の繁栄がなければ皆さんの生活も不安定なものになりますし、逆に、繁栄すれば皆さんの生活もゆとりあるものになるはずです。そして、その為には財務面、営業面、物流面等で、今以上の強い体質の会社に成長させねぱなりません。業績の良いときは皆さんの待遇改善を積極的に行い、又、不況の時でもそこそこの業績が出せる強い体賃の企業にして、皆さんの生活の安定ということを、常に考えて歩んでいきたいと思っています。