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こきゅう報から ⇒ 書いて忘れる主義
書いて忘れる主義 小孫雄史
表紙に「覚」と書いたノートが、私の書棚にかなり積まれてまいりました。このノートには1ぺ一ジを1日分にあて、10日ぐらい先迄の”その日にやらねぱならないこと”を箇条書きにしてあります。
実行して終わった項目には×をつけ、残った項目は翌日のぺ一ジにもう一度書いてゆきます。どこかで項目を実行しないと毎日書き続けなければなりません。多少手間はかかりますが、書けば覚えておかなくてもよい点が気に入っています。あとは毎朝ノートを見てその日の課題を把握するようにすればOKです。
人間の記憶力というのは、かなりエエカゲンだと自覚したのがきっかけです。覚えておこうとせずに、とにかく書いて文字にしておくことで頭の中の記憶する部分の負担が軽くなります。これを実行すると忘れたらアカンという切迫感が無くなり、非常に精神的にゆとりがでます。ノートを見れぱやる事がすぺてわかるのですから、うっかりして忘れる事もありません。
ストレスの面でも絶大な効果があります。加えて、頭の空きスペースでより創造的なことが考えられるようになるはずです。又、後日読み返すと、その当時の出来事、問題点が良くわかり、日記的な役割が果たせるといった思わぬ効果もありました。たいした主義ではないかもしれませんが、四十年以上このやり方を続けています。
自分に合ったやり方でノートを一冊作ることで意外と仕事及ぴ生活の効率が上がるものです。皆さんも自分なりのノートを考えてみてはいかがですか。
(1988年1月)